ビジネス

iPhoneX発売と山田孝之氏の参画でライブ動画配信はアツいのか

2017年09月07日
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1.はじめに

2017年9月5日に、トランス・コスモスは、俳優の山田孝之氏とともに、社会に影響力をもつインフルエンサーのプレミアムコンテンツをライブ動画で販売するECプラットフォーム「me&stars」を運営するミーアンドスターズ株式会社を設立したと発表した。世の中の「プレミアム」をライブ配信で届けるというサービスだ。山田孝之氏は、取締役CIO(Chief Innovation Officer)として就任したとのことである。また、ライブ動画配信アプリ「Live.me(ライブミー)」において、最近17秒までの動画を投稿できる「ショートムービー機能」を搭載し、ますます機能がアップしている。
 このように、ライブ動画配信の分野が活気づいているように見える。また、新型iPhone(iPhone8やiPhoneXといわれているが9月12日のAppleの発表で最上位機種はiPhoneXとされたためiPhone8の記載はiPhoneXと修正する。以下「iPhoneX」)も登場する。
 そこで、現在のライブ配信の動向について、みていきたい。

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2.ライブ配信のECについて

 最近、時間制限で販売する手法をとるECがよくみられる。Amazonや楽天などでも、タイムセールが実施されている。そもそも、世の中のリアルな店舗でもタイムセールはよく行われており、人だかりができていることはよく見かける光景だ。また、日本などでは、「限定」などに弱い顧客も多く、限定20個や限定100台などといわれると、プレミアム感が強くなり購買意欲がそそられるものである。かくいう筆者も、限定は気になり、今身に着けている腕時計が限定モデルで何分の何のような刻印がはいっている。
 ところで、前述した「me&stras」もは、ライブ配信をしている間のみで、商品を販売するものではないかと思われる。この中でタレント性が高い配信者と一般の顧客間の双方向のコミュニケーションができるなどの「特別感」も得られる。ライブ配信中に紹介される商品やサービスは、おそらく少し高級なものや数量限定のもので、「プレミアム感」が得られるものになるであろう。ライブ配信のECは、ネット上で繰り広げられる実演販売であり、顧客がいる場所や地域を問わず購入ができるため、効率よいビジネスができる新たな手法であることは間違いない。また、チャットなどで、受信しているすべての顧客が、チャットした顧客の声を知ることもできるという、既に利用している顧客などの商品やサービスの評価がその場で聞けるということで、購入するか否かの判断もその場でできるのが顧客側の利点でもある。

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3.ライブ配信のショートムービー機能

 以前vineという6秒動画が流行した時期があった。動画が長いと、よくYoutubeなどの動画広告などでも行われるように、最後まで閲覧されずにスキップされやすくなるが、6秒であれば、最後まで見てくれる。ただ、6秒の動画では伝えたい内容がうまく伝わらないことが多く、どうしてもエンターテイメント性が高くなり、あまり事業性がなく、6秒動画のサービス停止などに追い込まれる事態に至った経緯がある。
それにもかかわらず、最近ショートムービーが再燃している傾向にある。
 YAMAHAの楽器の紹介や、エビスビール、ゼスプリ、キッコーマンなどで6秒動画が作られたりしており、中高生に人気のMixchannel(ミクスチャ)でも10秒動画などがよく配信されている。15秒であれば、通常のTVCMと同様の長さなので、伝えたいことがうまく伝わる長さであり、Live.meでは、この長さの動画の投稿ができるようになった。特に、広告の面からは、10秒以上あったほうが、動画としては制作がうまくいくように思われる。
 このような短尺の動画であると、事業者やプロとしては短いことで、どのようにメッセージを伝えるかで頭を悩ませるのだが、一般の顧客にとっては、手軽に動画制作ができ、投稿できるものになることから、一般顧客にとっては利点があるように思われる。
 ただ、このような動画の手軽さから、「6秒動画を投稿するだけで儲かります」のようなサイトを作り、投稿をしようとすると、まずは儲かる手法を指南するという内容で、高額なテキストを購入するようすすめるなどの、悪質な業者も見られるようになっており、この点には注意したい。ちゃんとした信頼できるサービスで運営されるショートムービー機能があるようなサービスを利用したいものである。

4. iPhoneXの登場

 2017年9月12日に発表され、2017年11月3日に発売開始のiPhoneX(9月12日の発表により修正)には、有機ELディスプレイ(OLED)、ワイヤレス充電機能、A11チップ、ビデオの光学式手振れ補正などの搭載が見込まれている。これによって、ビデオ撮影などの消費電力は抑えられ、高性能で、画像が美しくなり、ライブ配信するのも見るのもよりよい環境になることは間違いない。ワイヤレス充電機能では、コードがないので、端末を所定位置に固定しながら充電することもやりやすくなりそうだ。ライブ動画配信サービスにとっては、iPhoneXは追い風になることであろう。iPhoneXの登場で、さらに新しいライブ配信サービスも行われるかもしれない。

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5.最後に

 動画配信市場は、最近急成長を続け、2年後の2019年までに、2,000億円を超えるまでに拡大する見込みになっている。その中で、ライブ動画配信にかかわる事業も着実に拡大をしている。さらに、iPhoneXをはじめとする高性能で、省電力の最新鋭のスマートフォンの登場と、アプリなどの編集機能の充実や縦型動画対応などによって、よりライブ動画配信に適した環境が作られることになり、ユーザーにとって、ライブ動画配信アプリがますます使いやすくなるであろう。
 ライブ配信などを利用した様々なビジネスが今後も展開されるものと思われ、マネタイズを十分に検討してすすめれば、このような動画配信サービスのビジネスを拡大させることは可能と思われる。
 ライブ配信のビジネスは、現在も拡大成長を続けており、今後も当面はライブ動画配信サービスのアツい日は続くであろう。

 

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